鳥飼まちづくりと河川防災ステーション

鳥飼まちづくりグランドデザイン

 摂津市の安威川以南に位置する鳥飼地域(左記の4小校区)は、人口減少・少子高齢化が顕著であり、より一層加速すると考えられています。その為、私は鳥飼地域の活性化・魅力化を掲げ、市に具体策を提示しながら、その実現に向け、訴え続けて参りました。

 

 また、将来の鳥飼地域の全体構想を明確にすべく、「鳥飼地域のグランドデザイン」を描く必要性と専任チームの結成を粘り強く要望して参りました。その結果、市は20204月より専任のプロジェクトチームを立ち上げ、鳥飼まちづくりグランドデザイン策定に向け、具体的な検討に取り組んでいます。

 

 これまでの活動が実を結び、鳥飼地域の活性化・魅力化実現への手応えを感じています。

 昨年度にアンケート調査が行われ、市と住民での地元懇談会や、事業者や活発に活動されている諸団体へのヒアリングなど、地域住民の意識調査が行われました。しかし、魅力ある鳥飼まちづくりの具現化に向けては、有効な複数の施策を同時平行的に進めることが求められます。

 

 その施策として、①公共交通機関の充実 ②道路ネットワークの向上 ③災害に強いまちづくり ④にぎわいづくり を提案しています。鳥飼まちづくりグランドデザインは、これらの各種政策をより効果的に推進する指針としなければなりません。 

①公共交通機関の充実

市民の日常生活を支える地域の足の確保が重要であり、特に、鳥飼地域における移動手段の確保が必要です。市民の移動ニーズに応じて、セッピィ号のあり方も含めた鳥飼地域の公共交通機関の充実を図ろうとするものです。

②道路ネットワークの向上

20272月の鳥飼仁和寺大橋無料化を見据え、幹線道路である大阪高槻線をはじめとした道路整備や、大阪高槻線と中央環状線の渋滞緩和に向けた十三高槻線の全線開通(十三高槻線と中央環状線との交差部の連結)を求めています。


③災害に強いまちづくり

淀川が氾濫しますと、鳥飼地域は、浸水深さが5m以上にも及ぶ壊滅的な被害を受ける想定となっています。氾濫時における復旧活動拠点として、国と連携して行う事業が「河川防災ステーション整備」であり、ハード面・ソフト面の両面から、真に災害に強いまちづくりに向け、取り組んでいます。

④にぎわいづくり

鳥飼地域を各地区にゾーニングし、その地区に応じた「にぎわいづくり」の仕掛けが必要です。鳥飼西部は南摂津駅を核としたにぎわいづくり。鳥飼東部は、教育や地域コミュニティ活動の核となる複合施設の設置や潜在的な魅力発信などによるにぎわいづくりを提案しています。


 鳥飼地域のまちづくりを具現化していくには、必要なハード面(施設)ソフト面(施策)の両面から検討する必要があり、分野の垣根を越えた横断的な取り組みが必要となります。一方で、魅力ある鳥飼地域のまちづくりに向け、夢を語り、長期的な視点に立ってあるべき姿を描く必要があると考えています。

河川防災ステーション整備

 河川防災ステーションは、淀川流域治水プロジェクトの一環として、淀川氾濫時には、復旧活動の拠点として、平時には、地域住民のレクリエーションの場、河川を中心とした文化活動の場、水防活動の訓練の場として整備していく国直轄事業です。

 

 当該ステーションは、国が用地を買収し、淀川堤防の天端の高さまで、かさ上げ整備した土地に摂津市が施設を整備していくというもので、今年度中に整備計画が策定される予定です。この度、整備予定地を鳥飼西1丁目の「㈱山星屋鳥飼物流センター」と、その隣接した土地とすることが公表されました。

 

 河川防災ステーション整備には、広大な土地が必要となる為、これまで、候補地選定が難航していましたが、私は、分散型ステーションの検討や、柔軟な候補地の選定を粘り強く提案し、ようやく、具現化に結び付きました。この河川防災ステーション整備は、かねてから取り組んで参りました「魅力ある鳥飼まちづくり」の核となる取り組みであり、万感の思いであります。

 この河川防災ステーションは、当然ながら市民の緊急避難場所にもなり、鳥飼地域での孤立者への救援や迅速な復旧を可能にし、大災害から命を守ることに大きく貢献します。将来を見据え、安全・安心の重要拠点となる河川防災ステーションは、鳥飼地域の人々の為に、必ず実現しなければなりません。

 

 住み続けたい、住んでみたいと思う、魅力ある鳥飼のまちづくり河川防災ステーション整備を成功させる為には、地域住民の方々の理解と協力が必須であり、地域の方々が主役にならなければならないと考えています。是非、率直な意見をお聞かせ頂き、一緒に考え、行動して行きましょう!

※私の想いを届けるべく、令和3年5月に発行した「光好ひろゆき 市政報告トピックス」の内容を掲載させて頂きました。

続編として鳥飼まちづくりグランドデザインと河川防災ステーション(2022..02.10)も記載しています。